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神がかりなキャスティング【家族ゲーム】キャスティングの成功と評価

   

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この映画の成功は出演者の名演である。

松田優作は当然であるが
伊丹十三、伊藤克信、戸川純なども適役だった
オーディションで選ばれた子役たちも素晴らしかった。
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しかし驚かされたのは
歌手の由紀さおりの起用である。
彼女はドリフのコントなどでコミカルな役をこなしていたが
この映画では重要な母親役である。
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森田は彼女のファンだった。
「夜明けのスキャット」
が特にお気に入りであった。

しかしコンサートやテレビの出演で多忙
スケジュールはなんと彼女の予定に合わせて作成された。

由紀さおりを中心とした撮影計画書は
後に『ガメラ』シリーズを手掛けて日本映画界のホープとなった
金子修介である。

松田優作をして
「天才的なスケジュール調整だな」
と言わしめた金子だったが
実は由紀さおりの事情によって練られた苦肉の策だったのだ。

そして彼女の起用は大成功だった。

「映画とは俳優で決まる。何故ならば画面に映っている俳優を観客は観に来るからである。」
とはある映画監督の言葉である
この神がかりなキャスティングが成功の要因であった事は
間違いない。

完成した映画は当初スタッフ受けが悪かった。

「暗い」という意見が圧倒的だったようだ。
しかし松田優作は二度目の試写で
「この映画はすごい。宙に2センチ浮いた」
と絶賛。

「自分では傑作と感じていたが、あまりの評判の悪さに自分だけおかしいのではないかと焦りを感じた」
と語っている。

結果としてはその年の映画賞を総ナメ、アメリカでもヒットした。
米アカデミー賞にも出品する勢いだったが
文化相は大ヒットした「南極物語」を推した。

森田はこの件に関して、
「世界に羽ばたくはずの僕や優作は完全に出遅れた」
と不満を口にしていた。

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