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映画の紹介とかいろいろ(ネタバレあり)

現代の家族を描く傑作ホームドラマ『家族ゲーム』

      2016/11/15

家族ゲーム<HDニューマスター版>(新・死ぬまでにこれは観ろ! ) [DVD]

『家族ゲーム』
現代の家族を描く
傑作ホームドラマ。

日本映画は森田芳光監督作品以前と
以降に分けられる。

現在、活躍している日本映画界の
40代以上の監督で
森田の影響を受けていない監督は
皆無と言っても過言ではない。

柔らかい照明による明るい映像
洗練された編集
登場人物たちの魅力的で独特なニュアンスの会話。

デビュー作『の・ようなもの』により
日本映画界のニューウェーブとして
注目された森田は日本映画の湿っぽさを払拭

明るい日本人のキャラクターを造形
そしてニヒルでユーモアに満ちた登場人物は
『モリタ節』全開

この映画は当初
家庭教師役には新人俳優を起用するつもりだった。

しかし松田優作が脚本を読んで
『宙に2センチ浮いた』と絶賛
優作が主演することになった。

森田は制作発表で「世界的な作品にする」と発言。
周囲を戸惑わせたが、結果として世界的にも通用する映画に仕上げた。

受験問題を描く。
しかしそれを否定もしなければ肯定もしない描写で
現代人の「在り方」を皮肉とユーモアで描写。

これはハードボイルド
みたいなホームドラマである。

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高校受験を控えた沼田茂之。
彼は問題児である。
父親は家庭教師を雇う。
三流の大学八年生の吉本(松田優作)である。

脇に小学館の「植物図鑑」を抱えて
高層マンションを指さし

「沼田くん家はあれですか?」
と通りすがりの女に尋ねる

相当変わった男である。14971240_1588831788090505_479904816_n

熱いお茶を一気飲みする。
父親が振る舞ったワインも一気飲みする。
そしてなんだか馴れ馴れしい態度である。

問題児の茂之は彼に反抗
しかしビンタで報復。
スパルタ教育である。14996331_1588831781423839_1660587374_n
ところが茂之は吉本の言う事を聞く。
勉強に励むのだ。
学校では苛められてる茂之に
喧嘩の勝ち方も教える。

結果、学校の成績も上がり
いじめっ子にも喧嘩に勝つ。

そして一流校にも合格

14971355_1588831791423838_650266145_n合格祝いのパーティーが沼田家で行われる。
調子に乗った家族に激怒した吉本は大暴れ
全員をノックアウトした後「失礼します」
と去って行く。

これは今まで見たことのない人物造形である。
そして表現方法も平凡なやり方では無かった。

従来の日本映画とは何が違ったのか?
次回はこの映画の特殊なスタイル
と内容について論じたいと思う。
続く。


家族ゲーム その2

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